DOLLS/DOLLS一覧/攻撃機/Tu-2Sh_初期型

赤色十月同盟学連所属の重攻撃機DOLLSにして広範囲攻撃が可能なDOLLS。
航空ユニットでの3マスを超える広範囲攻撃はこのユニットが初。
性能突破スキルは自主独立。
大程度の会心ダメージアップと命中率アップが3T得られる。
発動条件は会心ダメージアップと命中率アップで個別に設定されている。
会心ダメージアップは自身が会心を発動させること。
命中率アップはターン開始時に自身と同一マスに他の航空ユニットがいないこと。
どちらも効果が3Tと長めになっているため、発動させてしまえばユニットの動かし方に融通が利く。

機体改造スキルの1つめは血潮の執念。
自身のユニットが漸減させられると対空火力・対地火力のダウンの大を漸減してきた敵に付与する。
効果時間も2Tと気持ち長めで優秀なのはたしかなのだが漸減という自軍の被害が前提となっている。
そのため、積極的に狙うよりは発動したらラッキーぐらいのつもりでいたほうがいいだろう。

対地型・近接支援型の両方で使用可能な固有スキル「バンク爆撃」は直下前方1-5マスの補足済みの敵に攻撃を行うスキル。
対地火力に優れた重攻撃機が圧倒的な広範囲攻撃を行えるうえに、使用後に１マス前進してくれる。
重攻撃機にとってうれしい要素の塊なのだが、前提として捕捉が必要になる。
捕捉された敵が不在だとそもそもこのコマンドを選べないという仕様があるため、
駆逐戦車の前線奇襲のようにコマンドを先に選んでおいてから捕捉しに行くという運用がしづらい。
1ターン目に低空偵察で補足ユニットを作り、2ターン目に高空偵察＋バンク爆撃といった運用を想定しているのかもしれない。
もっとも、潤沢なCPがないとそもそもこのスキルを使うことさえ覚束ないのだが。

欠点は対地の範囲攻撃を行える他のユニットの存在に尽きる。
特に赤色十月同盟学連の陸上ユニットにはエース型B-4という超高火力・超広範囲攻撃を行える対地攻撃のスペシャリストがいる。
航空ユニットで隙間の無い5マスの範囲攻撃というオリジナリティはあるが、航空ユニットでそれを行う必要性は？と言われると疑問が残る。
加えて、捕捉という前提が必要なため、捕捉を行えるユニットが編成に必須になってしまう。
将来的にスキルで5マス以上の補足を行えるユニットが登場すれば地上を一方的に攻撃できるという点で差別化できるかもしれないが、
現状ではそのような兆候は見られない。

足は遅いものの潤沢なCPと偵察ユニットさえ工面できればバンク爆撃による地上の一掃と回数∞の巡行反撃を利用した対空戦闘をこなし、
脅威度の高さとステータスの高さを生かして被弾を引き受け他の味方ユニットへの損害を大幅に減らしてくれる。
白刃で即死するリスクはあるものの、大量の敵地上ユニットと敵航空ユニットを1人で捌けることを思えば優秀なユニット。
とはいえ、高難易度が回避ゲーな現状を考えるとどうしても活躍が限定的になってしまう。
こればかりは重攻撃機という兵種自体の不遇になるだろうか。

形態切替が2種類用意されており、Tu-2Sh 後期型とTu-2RShRに派生する。どちらに派生しても重攻撃機のまま。
対軽型に尖らせるならTu-2Sh 後期型、対重型に尖らせるならTu-2RShRといった方向性になっているのだが、
実際に使ってみると引き続きバンク爆撃が使えるTu-2Sh 後期型で重型ごと薙ぎ払っていく運用のほうが使いやすかったりする。

《バンク爆撃》

AP2・CP8
自身直下前方1-5マスの補足済みの敵への範囲攻撃。攻撃後は１マス前進する。
エース型B-4やA39トータスぐらいにしかできない超広範囲攻撃を行う固有スキル。
航空ユニットの範囲攻撃は基本的に爆撃機の仕事だが、爆撃機の爆撃範囲はユニットの直下周辺になっていることを考えると、
対地火力が高い重攻撃機がユニットの前方に向かって隙間なく広範囲攻撃ができるメリットは大きい。
さらに使用後に1マス前進するため、重攻撃機の鈍足を補うことができる。
しかしながら、捕捉済みの敵が不在の場合このコマンド自体を選択できないという致命的な仕様がある。
補足済みの敵を用意できない限り、駆逐戦車の前線奇襲のようにコマンドを先に選択しておいて低空偵察や高空偵察で補足するという挙動ができない。
また、捕捉を前提としながらも、CP消費が８と軽くないため、潤沢なCPが用意できないと捕捉からバンク爆撃につなげづらい。
結果、固有スキルとしての効果が素晴らしいのは間違いないのだが、非常に運用しづらいスキルとなっている。
偵察のコスト分を考慮すると、CP消費11～18で動作させる形になるため、ターンをまたいで使うスキルとはいえかなり重め。

《血潮の執念》
自分の小隊が漸減させられると、漸減させた敵に対して大の対空デバフと対地デバフを発生させる。
自軍の損害が前提のスキルのため積極的には狙いづらい。
発動したらラッキーぐらいのつもりでいいだろう。

《自主独立》
会心が発生すれば会心ダメージバフ、同一マスに自軍航空ユニットがいなければ命中率バフがそれぞれ大で発生するという2種類の効果で構成されている。
発動さえすれば効果時間が3ターンと長めになっているため立ち回りに融通が利きやすい。
会心ダメージのほうは人格拡張やインプラントなどを利用して積極的に発動させていきたいところ。